キリシタンの痕跡と、秘境を求めて

先日のこと、FMひまわりに出演させていただいた際に、こんな話をしました。

西有家町の塔ノ坂という集落に、ある位置から見ると十字架に見える神社がある。(ロマン溢れすぎですよね)

この神社を奥様と探したのですが、全く見つけることができず、また塔ノ坂の方に伺ったところ、「塔ノ坂に神社はありませんよ」と。

諦め掛けていたところ、FMひまわりさんから連絡があり、その神社をご存知の方がいらっしゃるとのこと。

早速、近所にあるコレジヨホールに会いに行きました。そこにはすでに3名の紳士の方がお集まりで、緊張しながらお話を伺いました。その話は、地元に住んでいる自分でもびっくりするような知らない事だらけで。。

①塔ノ坂には確かにその神社があります。

②巨石群の中に、岩のくぼみに祀られている神社がある。

③鮎帰りの滝のさらに上流3km程のところに、美しい滝がある

この①〜③の文字を読んだだけで、冒険心を死ぬほどくすぐられます!

早速、塔ノ坂の神社へ。

行って見るとわかります。地元の人が神社は無いと行った意味が。そこは、自然歩道の途中にある階段も埋もれたような場所で、鳥居や社などが無いので、普通神社とは思わないですね。

早速十字架探しに

枯葉に埋もれた階段を登った先に、小さな祠が。ここが吉恒神社(ヨシの上の棒が短い文字)です。長い間人が訪れていないような雰囲気がありますが、割と綺麗な場所でした。60年程前はこの神社の中で、相撲大会が行われるなど大切にされていたようです。

少し変わった形をしている石像、入り口の看板には「ほうそうの神様」と書かれておりましたので、様々な病気を守ってくれていたのでしょう。お話をお伺いすると、この石像の額の部分に十字架があるとのこと。(私は社が十字架に見えると思っておりました)

近くで見ても、その十字架は確認できませんでした。

ただ。。。

ライトをある方向から当てると・・・。

確かに額には十字架の様なものが浮かびます!写真で撮影することはできませんでしたので、ご興味のある方は是非現地に行くことをオススメします。もしかしたら月夜に訪れるとはっきり見えるのかもしれない。とのお話も伺いました。(あくまでも個人的な見解です。この地域にキリスト教の歴史があったという史実は確認されていません。)

もう一つ気になったのが、この石像が持っている猿の首の様なもの。跨っているのか、持っているのかわかりませんが、初めてみる形でとっても気になります。

続いて、②の巨石群の神社へ。

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ノスタルジック南島原

世間はお盆休みに入り、南島原にも帰省している方達の賑やかな声が聞こえてきています。

私は幼馴染が今年は帰省しないということで、その家のご両親と一緒にお酒を楽しみながらのおやすみスタート。私が近頃、南島原をうろうろとしているということをご存知だったようで、南有馬にある地蔵群を紹介していただきました。

とても気になり翌日即出発。

南有馬、古園にある「古園地蔵群」明治の頃に行われた廃仏毀釈によって、首を落とされてこの地域に埋められていた物が道路工事の際に掘り起こされ、地域の人によってこのように祀られています。全てのお地蔵さまの首に補修された跡がありちょっと痛々しい印象もありますが、お堂の中はとても綺麗にされており、地域信仰の深さを感じます。

詳しくは、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を調べていただければと思いますが、このように立派に掘られているお地蔵様を破壊し土に埋めるという。。ちょっと今では考えられない事が行われていたのです。

また、この地蔵堂の周りはとても長閑な風景が広がり本当に散歩するだけで心が癒されます。もし南島原ロングトレイルを企画したとするならば、絶対にコースに入れようと思います。ただ、今回写真を撮るのを忘れるという凡ミス・・・。次回、必ず撮影しようと思います。

そして、この地蔵堂から少し登った所に、南島原の文化遺産があるのです。あんまり知られていないのが勿体無いので、紹介したいと思います。

「南有馬宝篋印塔群」きちんとした南島原の文化遺産で、本当に綺麗に残っています。

この宝篋印塔は、民家の中庭の先にあるため全く表からは見る事ができません。とても綺麗に管理されておりますが、こちらのご主人は「足が悪いので、きちんと管理することも限界」とおっしゃっていました。早めに対策を考えないと、いずれその姿を見る事はできなくなってしまいます。

そして、今回のメインイベント「原城歴史民俗資料館」への潜入です。

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公開・西有家新四国八十八ヶ所分布図

みなさまおはよう御座います。

以前より報告をさせていただいております。西有家新四国八十八ヶ所霊場の分布図を公開いたします。

また、現在は記録用として、お大師さまの表情の撮影、奉納者名簿等を含め、再度作成中です。まだまだお時間がかかりますので、追って報告させていただきます。

絶対に守っていただきたい注意点としては、民家の中など参拝しにくい場所が多々御座います為、所有者様の許可をとってからお参りするようにお願いいたします。

コースの中には、山中を長距離歩く場合などがありますので、体力に自信の無い方は、しっかりとした計画を立ててから回りましょう。

持ち物としては、

・線香(1箱以上必要です)

・蝋燭

・マッチやライター等(蝋燭にひをつけるため)

・虫除けスプレー

お参りの方法は、般若心経を奉納する方法もありますが、ご存知ない方は「南無大師遍照金剛」と7回唱えるという方法がありますので、ご自分にあったものを選んでください。

西有家八十八ヶ所霊場は、地域の人にとってとても大事な場所です。マナーを守って静かにお参りしてください。

全て車で順調に回ったとしても丸二日ほどかかりますが、地域の方と話をしながら回るお遍路がとても楽しいので、十分なお時間を持っておいた方が良いと思います。

少しずつ四季を通じて巡ると、島原半島の綺麗さを再発見できるのでオススメです。