海辺のアート

少し前に行われた「九州オルレ・南島原コース」初めて参加いたしました。南島原にある自然をゆっくりと歩いて回るというイベント。10km程の短めのコースには、各ポイントで様々なおもてなしがありました。

ご興味のある方は是非、3月にもあるみたいですので参加してみてください!

と、ここまでは南島原の宣伝を。

参加した後に、少し歩き足りないと思った私は口之津から実家のある西有家町へ歩いて帰ることにしました、約18kmの道のり。関東にいる時には、1日で26kmの山道を歩くこともありましたので同じように楽しんでみようと、カメラ片手にスタートしました!

その道沿いには、想像以上に良いポイントが多くとても楽しい時間でした。今回はその道中で撮影した写真と、その他の日に撮ったポイントを是非ご紹介させてください!

その①:宮崎鼻、海沿いのクギ

歩き出してすぐ、宮崎鼻付近の海沿いの防波堤に、可愛らしい釘・・・。クギが2本。何か人が立って海を眺めてる感じがして思わず撮りましたが、よくよく考えると凄く危ないです(笑)

その②:手作りのドラム缶アート

宮崎鼻から少し歩いた道路沿いにある、手作りの「塀」ズラーっと並んだ錆びたドラム缶の上に、手作りの木枠。この付近の海は透き通っていてとても綺麗な砂浜。

その景色とこのカラフルなドラム缶がとても合っている。。どこか海外の島みたいな雰囲気。このコースは歩道が少なく歩くにはちょっと危険です。

その③:旧島原鉄道の鉄橋

浦上病院の少し手前、島原街道への入り口付近に今は使われなくなった島原鉄道の鉄橋があります。ここから眺める海の景色は本当に最高です。真下から見上げる鉄橋も鉄道好きなら必見のポイントです。

その④:東向屋の小波止

南島原市の中で、私の大好きな場所の一つ。以前のブログにも同じ場所の写真を載せていたりします・・。この場所はとても小さな港なのですが、透明な海と古い波止や白い砂浜。遠くには普賢岳が見える最高の癒しポイントです。

その⑤:古びた鉄管

南有馬の小道を入ると、真四角の鉄管がたくさん保管されている場所があります。コンクリートが詰まったままのものもあれば、空のものも。海沿いにある事も有ってか錆び具合が強く、工場好きの私としたらこの景色は撮影せざるを得ないポイントでした。

その⑥:商店街の古い電灯

すっかり日も暮れた頃に通り掛かった、北有馬の古い商店街。一つだけ電気の灯った古い電灯がありました。昭和の雰囲気のあるデザインと、黄色味掛かった光がとても懐かしく、子供の頃の地元商店街を思い出しました。時代を感じるこういうデザインに触れる機会が少なくなってきたのが少し寂しい気がします。

ここまでは、前回のオルレ後の歩いて帰る途中で出会った景色です。

番外編①:海の見える丘の販売機

南串の小学校から少し登ったところにある自動販売機。ポツンと1台だけある販売機からは、島原半島の美しい棚田と海が一望できます。コーヒーで一息できる本当に綺麗な場所です。

番外編②:網干しの風景

地元の港に渡る橋に、時折漁の為の網が干されます。黄色や青やオレンジのカラフルな網が並んだ光景は、青い空にとても合っていてとても綺麗な光景です。

番外編③:台風の後の海

ここは、南島原の定番「前浜ビーチ」台風の後に撮影しました。不安定な大気の影響で嵐と晴天の丁度間の雰囲気がより美しさを増してくれます。

人が意図的に作る「アート」は私少し苦手なのですが、島原半島にある海辺のアートは生活に直結した、「結果的アート」。そういうものには、とっても惹かれます。

この半島は、本当に歩いて散策するのに最高の場所。たまには歩いて旅するのもオススメです。

南島原にももうじき「春」がきます。

 

浜辺の理容院

南島原には、古くから続く理容院が今も多く残っています。その中でも建物が素敵すぎて思わず入ってしまった「浜辺の理容院」を紹介したいと思います。

去年の年末ライフワークである、みなみしまばら一人歩きをしていました。

場所は加津佐町。

その日は強い雨が降っておりまして、傘をさしていてもずぶ濡れになるほど。

私は、雨の日に外を歩くのも好きなので全く気にせず商店街をフラフラと歩いていました。そんな大雨の商店街に思わず目を奪われる建物が。。その日はすでに営業を終了されておりましたが、窓際でご主人が理容道具の手入れをしている姿が。きっと良い仕事なのだろうなと思いながら後日訪問してみることに。

レトロなストライプの日除けに年季の入ったサインポール。特徴的なのは全て木枠のままの窓。

なんかジブリ作品の舞台になりそうな、映画のロケ地になりそうな。その映画にはきっと、もたいまさこさんが出ています。

駐車スペースも十分にあるので、非常に入りやすい。この日は近所の床屋さんと2人で訪問。急な2人の若者?に対して、お店の方の目線は若干怪しんでいる感じが伝わってくる。

「何でしょう?」

それがお店の方の一言目でしたので。

予想していた通りの店内は本当に雰囲気のある空間。

レトロで素晴らしい。。外からの日差しがオレンジと白のテントを通って、店内を可愛らしく照らしていました。早速椅子に座って髪型をオーダー。いつも通りの「おまかせ」

その理由は、私の頭の形や髪質を見ながら職人さんが考えてくれるから。そのほうが何か幸せな感じがしますし、技術も感じれる。

軽快なハサミの音を聴きながら、ご主人の好きな釣りの話で盛り上がりました。私も釣りが好きなので加津佐辺りの釣り情報も同時に仕入れられる。正に一石二鳥。

隣では、奥様が別のお客様の顔そりをされていました。この奥様本当に面白い人なのです。最近は、嵐にどっぷりはまっているらしく、本当に嵐の話題が止まらない。大野くんのファンだというその表情は本当に乙女。

やっぱり夢中になれるものがある人は、キラキラ輝いている。そんな素敵な奥様です。

ここで、カットの模様をタイムラプスご覧ください。

(撮影:小田原さん)

タイムラプスでみると、本当に楽しいですよね。

カットから、顔剃り、マッサージに到るまで本当に気持ちよくて眠くなりました。特に感動したのが座ったまま行うシャンプー。スタンドシャンプーという技術みたいで、力が強くて本当にスッキリしました。それ以来、理容室に行くときは必ずスタンドシャンプーでお願いしています。

1時間程の時間は、ご主人や奥様との楽しい会話や、技術でとっても短く感じました。

今回、レトロな雰囲気に惹かれて入った浜辺の「理容長谷川」その建物は昭和の雰囲気をそのまま現代に残しています。もっともっと長い時間この場所に居たいと思える素敵な空間でした。最近こういう理容院が減っているのがちょっと寂しいです。

こういった人と会い、何気ないお話をする中で見つける地元。

みなみしまばらは本当にいいな。

(撮影:小田原さん)